仕事に活かす! フォトリーディング/主藤孝司
本を読むときでも、まずは、「この本にどうもヒントがあるような気がする」「このへんをまずは読んでいくと何か得られるんじゃないか」という自分の直観を重視して、読み進めてみることもおすすめしたい。
目次を見て探すのでも、本のタイトルから感じ取るのでもいい。自分がなんとなく読んだほうがいいように思うという直観を、そのまま受け入れてみる。それをフォトリーディングしていけば、ますます直観は磨かれるかもしれない。まずは、自分の直観的な考え方を受け入れることを、日常生活でもやってみるといいだろう。
その発想が、フォトリーディングだけでなく生活全般に応用できれば、さまざまな気持ちの余裕も生まれてくるかもしれない。
私はフォトリーディングをはじめとして、速読術といったものを習ったことはない。
それであっても、1日1冊読んでいるし、1冊読むのに費やす時間は30分から1時間くらいだ。
本書を読んでみて感じたことがある。
それは私の読み方と良く似ているということ。
本書によるとフォトリーディングとは、まず目次、前書き、後書きを読んで全体像を把握する。
本を読む目的を明確にする。
全体をサラッと読んでみる。
興味のわく箇所があったら、その部分だけはしっかり読む。
だいたいこんなところだろうか。
実は、この読み方、私の読み方とほとんど同じ。
私だけでなく、ある程度の量の本を読んでいる人は、おそらく同じような読み方をしているのではないだろうか。
これがフォトリーディングであるならば、わざわざお金を払って修得する必要もないような気がする。
ただ、直感だとか右脳を使って読書することは、他の分野にも応用できるという点は、共感できる部分である。
世の中の偉大な発明のほとんども、偶然から生まれている。
ポストイットは、3Mで糊の失敗作から生まれた。
自動車のタイヤは、グッドイヤーという人が、混ぜてはいけないはずの原料を偶然、混ぜたことから生まれた。
液晶画面も、シャープの研究所で、うっかり不純物を混入してしまった結果、生まれた。
つまり、現代社会で常識と言われているところにばかり正解があるわけではなく、「これがいいような気がする」「何となくこう思う」が正解である場合も多いのである。
直感だとか右脳を使うことの習慣化ということで読書を日常生活の中に取り入れても良いのではないだろうか。
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