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2012年9月20日 (木)

ぶれない人/小宮一慶

Photo 「正しい考え方」とは、振り子の原理にたとえて説明することができます。
 振り子を思い浮かべてください。
 振り子は、ゆらゆらと揺れます。
 そして、必ず、原点を通って揺れています。
 振り子の原点にあたるところが、人間の原点であると考えてみてください。
 人間はいつも原点で静止しているわけではなく、振り子同様に気持ちがゆらゆらと揺れ動き、ぶれることがあるものです。
 そんなとき、原点というものをしっかりと持っていれば、どんなにゆらゆらと揺れているときでも、原点に戻る、あるいは、原点に気づくことができます。
 原点を通るたびにどうすればいいのか自問自答できるので、悩んだり迷ったりしてあらぬ方向に進みかけても、最終的には正しい道を進むことができると思うのです。

「ぶれない」という言葉が最近よく使われるようになったように感じる。

特に政治や企業のリーダーには「ぶれない」ことを要求されることが多い。

同時に「君子豹変す」という言葉があるように、リーダーには「臨機応変さ」や「柔軟性」が要求される。

一方では「変わらない」ことを要求され、もう一方では「変わる」ことを要求される。

こう考えると、一見矛盾したことを求められているように感じるが、実際のところはどうなのだろう。

そもそも「ぶれない」とはどういうことだろうか?

自分の考えに固執することだろうか?

それでは単なる、頑固者でしかない。

著者はそのことについて、「ぶれない人」とは「正しい考え方」という「原点」を持っている人、であると述べている。

つまり、原点があるからこそ、ある時には変化することもできる。

しかし、軸はぶれない、ということが可能になる。

では、何をもって「正しい」というのか?

難しい命題である。

ここまでくると宗教とか哲学の分野になってくる。

事実、著者は、正しい考え方を身につけるうえで大切なのは、長年読み継がれてきた本や、語り継がれた人の伝記などを読んでみること。

論語や仏教聖典、聖書など、古代から読み継がれてきた本には、多くの英知がぎっしり詰め込まれている、と述べている。

そう考えてみると、今の日本のリーダーにはそのような素養はあまり感じられない。

ぶれてしまうはずだ。

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