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2012年9月 9日 (日)

ソニーはなぜサムソンに抜かれたのか/管野朋子

16660792 韓国人の友人は日本の選手があと一歩のところでメダルを逃しても悔しさをあまりむき出しにしない姿を不思議がっていた。
「韓国の選手ならメダルを逃せばまず、『悔しい』と口にする。日本人はストレートに感情を表に出さないという気質の差かもしれないけれど、競技という勝負の世界ではもっと貧欲になってもいいんじゃないか。もちろん、韓国はメダルを獲れば兵役が免除になったり、年金が保証されたり、報奨面で日本より恵まれていると聞く。それでも選手ならばメダルは悲願だろう。日本人は本当に悔しくないのか?見ていると、一番でないことにどこか安心しているようにも見えた」
 無欲の勝利というのももちろんあるが、「あれでいつ金メダルが獲れるのか?」といわれるように、日本は韓国選手に比べて気迫という精神面でも確かに押されていた。
「外に向かって猛進する進取性は弱まり、社会の雰囲気はますます内向的になり、若者たちが草原の羊のように従順な小市民になっていっている」。こう日本の指導者は嘆くというが、日本の若者からハングリー精神が失われて久しい。01年には、奥田碩トヨタ会長が「日本はハングリー精神を失った。このままいけば日本は滅びる」と外信記者に訴え、02年にすでに「なんとか暮らしていけるから危機意識やハングリー精神が不足していることは私たちにはより大きな危機」とサン・マイクロシステムズの本田会長も指摘している。「草食国家・日本」といわれてしまうと愕然とするが、これほど今の日本の姿を的確に表現したものもないのかもしれない。

本書は韓国の男性と結婚した著者が、朝鮮日報のコラム、社説をベースに、韓国の視線を日本人に紹介したものである。

読み進めていくと、かなり偏った見方だという印象を免れないのだが、それはそれで、「こんな見方もあるんだ」と受け止めればよいのではないかと思う。

ここでは、金メダルに対する韓国人選手と日本人選手の執着心の違いについて述べている。

先日のロンドンオリンピックで、日本は38個という過去最高のメダル数を獲得した。

ところが、金メダルの数を数えてみると、僅か7個。

一方、韓国はメダル獲得総数は27個だが、金メダルは13個。

これは、どちらが優れているという比較ではなく、両国の国民気質をよく表しているように感じる。

おそらく一部の競技を除き、金メダルと銀メダル、銅メダルの差は紙一重であろう。

そして、その紙一重の差は、あともう一つの頑張りとか執着心とかいったもの。

ただ、そのわずかな差が、積もり積もって大きな差となってあらわれるのも確か。

いまさら精神主義とか根性という言葉を持ち出したくはないが、今の日本に欠けているものはこういった部分なのであろう。

はっきり言ってガムシャラさとかハングリー精神といったものが今の日本人にはあまりない。

草食動物という言葉が生まれるのもうなずける。

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