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2012年9月19日 (水)

上杉鷹山の危機突破法/童門冬二

Books 「まず、私に火種になれと彼らはいっているのだろう。どんなに冷えた土地でも、火さえあれば、やがては、火と火が結び合って、大きな炎になっていくにちがいない。燃えなかった土地が燃えるようになるのだ。冷えきった土地に温もりが甦るのだ。それができるのは私以外ない。できるというのは、そうなることが私の責任だということだ。
 私は、この小さな火のようになろうと思う。まず、私が火種になる。どうか、おまえたちも、米沢に入ったら、城の持ち場持ち場で、火種になってほしい。そして、部下の何人かに、その胸の火を移してほしい。おそらく、部下のなかには、すぐには火を受けとめる者も少なかろう。しかし、根気強くこのことを続けたい。われわれの火種で、新しい火をおこそう。この米沢の地に」
 切々と語る治憲の姿に、多くの家臣たちが感動した。そして、自分たちも火種になろうと心に決めた。

財政難に陥った米沢藩を見事に立ち直らせた上杉鷹山。

若くして改革に取り組んだ鷹山には、当然、抵抗勢力というものが存在した。

人間の世界には三つの壁がある。

それは「物理的な壁」「制度の壁」「心の壁」の三つだ。

制度の壁や、物理的な壁はある場合には容易に壊せる。

しかし、いちばん壊しにくいのは「心の壁」である。

では、「心の壁」を壊すにはどうすればよいのか。

それにはまずリーダーが火種になるということ。

そして、その火を周りの者に次々移していくこと。

そのようにして大きな火となった時、本当に意味で改革が成功する。

大事なのは、リーダー自らが火種になるという覚悟である。

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