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2012年9月24日 (月)

実行力100%の会社をつくる!/大久保恒夫

Photo こんなこともあった。その会社は企画書が大好きな企業であった。バイヤーの販売計画はA3判の用紙にびっしりと書き込まれた芸術品のような計画書であった。パソコンを使いこなし、それはそれは立派な計画書であった。
 私は恐る恐る「素晴らしい計画書ですね、でもこれを売り場で実行できますか」と尋ねた。するとそのバイヤーは胸を張って、「そうなんですよね。この計画はレベルが高すぎて売り場で実行するのは難しいんです」と言った。売り場で実行できないような指示を本部が出し、売り場は何をしたらいいのか分からない状況を許す体質になっている。結局この企業はずっと業績が悪かった。
 小売業では現場での実行がすべてである。経営者が何を言おうと、現場で売り場で実行されなければ業績を上げることはできない。

大手スーパーが減収減益にあえぐ中、増収増益を続ける成城石井。

その元社長が、値下げせずに売る手法、組織を変革する手法を述べている。

城南石井の基本方針は、挨拶、クリンリネス、品切れの削減。

これ自体、それほど変わったことではない。

おそらく小売業者であればほとんどの会社がこれと似たような方針を掲げている。

ではどこが違うのか?

それはタイトルにあるように「100%実行する仕組み」である。

多くの会社は、立派な経営戦略や方針を打ち出すが、それで終わってしまう。

それをどのようにして社員一人ひとりの行動まで落とし込み実行させるかということまでやっていない。

城南石井では、まず経営者が全社戦略を明確にする。

経営者が自分の会社をどんな会社にしたいのか、それを実現するためにはどんな方針で進めていくのかを明確にする。

そして、経営者は現場の各部に対し、全社戦略を実行するには部単位で何をするべきなのか、ガイドラインとしての基本方針を箇条書で出していく。

各部はそのガイドラインに基づき、具体的にどうするか実行計画が策定される。

その実行計画は項目別に責任者が明確にされる・・・と、最終的には社員の行動まで落とし込み、実行する仕組みが構築されている。

本書を読んでみると、「ここまでやるのか」と思ってしまうのだが、逆に考えれば、ここまでやるから業績が上がるのであろう。

要は如何に愚直なまでに徹底して実行するか、ということに尽きるようだ。

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