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2012年9月22日 (土)

桜井章一の「ぶれない生き方」

Isbn9784569669649  麻雀は人と人との戦いですが、私は他者には惑わされません。麻雀だけを見つめていればいい。人を見てしまうから動揺や恐れが生まれ、悪い結果に陥ってしまうのです。
 しかし、ほとんどの人は、対戦相手を見てしまいます。
 たとえば、「アイツ強いからなあ」と思って人を見てしまうと、麻雀との戦いではなく、人との戦いになってしまう。それは、みなさんが知識の中で打ってしまっているからなのです。
 だれが相手であろうが、人が見ていようがいまいが、己の姿勢を崩さない心をふだんから持ち続けなければなりません。
 欲も、緊張感も、心の揺れも、人間に与えられたものです。あって困るものではなく、むしろないと困るものです。ありすぎるからいけない。
 つまり、心は揺れて当然です。緊張感や、心の揺れや、欲をなくそうとするのではなく、それらを楽しめる、それらに負けない人間になればいい。
 揺れない心というのは、恐怖心を抑え込んで力技に徹するということではありません。端的にいえば、心理的バランスを保つということ。
 そのためには、恐怖心を抱え込んだまま、しかし、それに惑わされずに心を元に戻して打っていかなければならないのです。

本書は20年間無敗の伝説を持つ雀士、桜井氏が、「ぶれない生き方」について述べたもの。

ビジネス、スポーツ、芸術、賭け事、といった分野に限らず、一つのことを極めた人には、普通の人にはない何かがあるもの。

私自身は麻雀はやったことがないし、やるつもりもない。

ルールも全くわからない。

その上で本書を読んでみて、結局桜井氏の言いたいのは、勝負を決めるのは、相手ではなく自分自身の中にある、ということのよう。

これは麻雀に限らず、すべてのことに通ずることではないだろうか。

私たちはうまくいかない時はとかく他に原因を求めてしまいがち。

「相手が強すぎた」「時期が悪かった」「たまたま運が悪かった」・・・等々。

しかし、それでは何も生まれない。

結局、何かを成し遂げるには、いかに逃げずに自分に向き合うか、この一点に尽きるということではないだろうか。

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