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2012年9月 4日 (火)

はじめての宗教論左巻/佐藤優

Photo 仕事はBeruf(ベルーフ)です。これが召命で、仕事というのは神に命じられた使命、天職のことです。だから、工場で働いている労働者であっても農民であっても、それは全部、天職です。それに対して、ちょろちょろと仕事を変えて、金だけ稼ぐような場合はジョブになる。だから、ドイツ語の場合ジョブというと侮辱的なニュアンスが出てくる。フリーターもドイツ語で言うとジョブになるわけです。しかし、たとえば同じようにコンビニで勤務していても、その仕事を自分の天職だと思っている人の場合は、ベルーフになる。

日本人にとって聖書は馴染みの薄いものであろう。

ところが、世界は聖書を中心に回っていると言っても過言ではない。

それほど聖書およびキリスト教の影響は大きいものがある。

特に欧米人の考え方を理解しようと思うなら、聖書を知らずしてそれは不可能であろう。

ここで著者は、天職の考え方について述べている。

天職とは単に自分に向いている、向いていないということでなく、神に召されてその仕事についているかどうかが重要なポイントになる。

ここが日本人の考える天職と大きく違うのではないだろうか。

つまり、ベルーフとジョブの違いである。

日本人の考える天職とは、ジョブの範疇である。

神に召されたということになると、それは好き嫌い、向き不向きを超越した世界である。

やりたいとかやりたくないも関係ない。

「神に命じられたからこの仕事をやっている」という考え方である。

しかし、考えてみたら、これほど強いものはない。

このような強い信念と召命感があったなら、どんなつらさや逆境にも負けないのではないだろうか。

私たち日本人の職業観が何か薄っぺらに感じてしまうのも、こんなところにあるのかも知れない。

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