« これでいいのだ/赤塚不二夫 | トップページ | サムソンの戦略的マネジメント/片山修 »

2012年10月19日 (金)

上司力 18の心得/酒巻久

Ek0051679  ドラッカーは働く者に高い自己規律を求めたことで知られ、それを説くのにギリシャの彫刻家フェイディアスの逸話を好んだ。
 あるときフェイディアスは、アテネのパルテノンの屋根に建つ彫像群を完成させ、会計官に請求書を送った。だが会計官は「彫像の背中は見えない。誰にも見えない部分まで彫って請求してくるとは何事か」と言って支払いを拒否した。これに対してフェイディアスはこう言った。「そんなことはない。神々が見ている」(『プロフェッショナルの条件』ピーター・F・ドラッカー著/上田惇生編訳)。
 この逸話の意味するところは「働いてお金をいただくからには、誰も見ていないからといって絶対に手抜きなどしてはいけない。良心に従い、真摯に向き合うべき」ということだ。

プロフェッショナルとアマチュアとの違いは何だろうか?

プロフェッショナルは、自分の中に非常に高い規範を持っている。

仕事に対して真摯に向き合うことによって、自分の内側から生まれてきた高い要求レベルを持っている。

彼らにとって、人が見ている、見ていないは関係ない。

自分の内なる要求レベル対して自分の仕事の達成度はどの程度なのかということを問題とする。

一方、アマチュアは、人が自分をどう見ているかが最大の関心事。

逆に言えば、人が見ていないところでは手抜きをする可能性が高い。

人が見ていなければ、ねじを4回回さなければならないところを3回で終えてしまう。

その場合、その時は見た目はそれほど変わらないであろう。

しかし、それはやがて何らかの形で表面化する。

不良品という形で表面化することもある。

最近、品質に定評のある大企業であっても、不良品が発生する頻度が高まってきたように感じる。

社員がアマチュア化してきたということではないだろうか。

« これでいいのだ/赤塚不二夫 | トップページ | サムソンの戦略的マネジメント/片山修 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 上司力 18の心得/酒巻久:

« これでいいのだ/赤塚不二夫 | トップページ | サムソンの戦略的マネジメント/片山修 »