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2012年10月 1日 (月)

そうだったのか!中国/池上彰

Photo  毛沢東は、奪権闘争のために、紅衛兵運動を全国に展開させることにしました。この年の八月十八日、全国から100万人もの紅衛兵を天安門広場に集め、謁見したのです。
 紅衛兵の代表として北京師範大学付属女子中学の生徒が壇上に上がり、紅衛兵と染め抜いた赤い腕章を毛沢東の左腕につけました。
 紅衛兵たちは、手製の毛沢東バッジを胸につけていました。これをきっかけに、全国民が、毛沢東バッジを胸につけるようになるのです。(中略)
 嘘のような本当の話もありました。紅衛兵たちは、交通信号にも文句をつけたのです。
 紅(赤)は革命のシンボルであり、「進め」を表すはずなのに、交通信号で赤が「止まれ」なのはおかしいと主張しました。都市の交通整理の警察官の横に立って、「赤信号は進めの合図だ」と主張したものですから、交通は大混乱。多数の交通事故を引き起こす結果になりました。最後には周恩来総理が出て、「信号表示は世界共通だ」と説得して、ようやく収まりました。

最近の尖閣諸島問題で、日中関係は過去最悪の状態に陥っている。

日本人の一人として、中国に進出した日本企業の店や工場が破壊、略奪されているのを見て、決して良い気持ちはしない。

ただ、ここはあまりに感情的になることなく、現実をしっかりとみる必要がある。

大事なことは、過去日本と中国はどのような関係があったのか?

また中国という国は、どのような歴史があり、今日に至ったのか?

そのような視点から、今を見ることではないだろうか。

そのようなことから手にとったのが本書だが、入門書として非常に分かりやすかった。

特に毛沢東の大躍進政策から文化大革命、そして現在の社会資本主義に至るまでの流れがわかりやすく書かれている。

上記はその中の、文化大革命の中で起こったエピソード。

世界共通の「信号の赤は止まれ」なのはおかしいと主張する紅衛兵。

嘘のような本当の話し。

しかし、これは今の中国を象徴しているような気がする。

少なくともこのような感覚を持っている国なのだという認識はしっかりと持った上で上手につきあう必要があるのではないだろうか。

お隣の国で、つきあいたくないからと言って、引っ越しをすることはなどできないのだから。

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