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2012年10月 9日 (火)

「リーダーの条件」が変わった/大前研一

Photo 私はこれまで経営コンサルタントとして、数多くの優れたリーダーたちを間近で見てきた。その中には、パナソニックの松下幸之助さんやソニーの盛田昭夫さん、ヤマハの川上源一さん、オムロンの立石一真さんといった日本を代表する企業経営者も含まれている。しかし、現在の経営環境やスピード感に照らし合わせてみれば、彼らもまた“平時”のリーダーだったのかもしれない。いま求められているのは、よりアグレッシブで、よりスピーディで、より戦闘的なリーダーシップである。日本にはそういう人は育たない、と言う人もいるが、私はそうは思わない。歴史的に見れば、戦国時代の武将、明治維新とそれに続く近代国家建設の時代には、「CKD型」のリーダーが何人も出現している。

大前氏は、リーダーには「TAM型」と「CKD型」に分かれると述べている。

「TAM型」とは「トンネルの出口の明かりを目指す」型のリーダー、

つまり、かすかに見えている出口の方向を示し、それを目指して実行するリーダーを表す。

「TAM」とは、「トンネル」の頭文字の「T」、「明かり」の「A」、「目指す」の「M」から取った造語。

一方、「CKD型」とは「チリの鉱山落盤事故からの脱出」型のリーダー、

つまり、入口も出口もわからない状況で新たな解決策を生み出すことのできるリーダーを表す。

「CKD」とは、「チリ」の頭文字の「C」、「鉱山落盤事故」の「K」、「脱出」の「D」から取った造語。

そして、東北大震災以降、日本の求めるリーダー像は「TAM型」から「CKD型」へと明らかに変わったと述べている。

これまで、日本企業では、当たり前のことを粛々とこなす社員が重宝された。

上司の言うことをよく聞く人間は、さらに上司に引き立てられて出世していく。

結果として、多くの企業トップには、従来のルールを真面目に守って、最も業績を伸ばした部門の責任者が就いていた。

従来の延長線上で光る存在、いわば「トンネルの出口の明かりを目指す」つまり「TAM型」の人材が活躍し、昇進するパターンである。

しかし、近年、企業の求める人材像が明らかに変わってきた。

奇しくも、東日本大震災がそのことに気づかせてくれたといってよいのではないだろうか。

誰かが言っていたように「天の声」というつもりはないが、

このピンチをチャンスに変える取り組みはしっかりとしていく必要があるのではないだろうか。

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