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2012年11月 7日 (水)

わが「軍師」論/佐々淳行

Photo 石原知事は、こう切り出した。
 「これから会見を行いますが、まずその前にメディアの皆さんを通じて都民の皆さんにちょっとお詫びしたい。私の不徳ですが、説明が足りずに誤解を与えたり、ご心配をおかけして申訳ありません」場内は、一瞬シーンとなり、そして騒然となった。記者たちは顔を見合せている。
 「あの倣慢不遜な慎太郎が謝った!!」声には出さないが全く意外な第一声にみんなとまどっている。私の脳裡には各社・各局が用意していた明日朝刊の予定原稿の見出し「倣慢不遜な石原知事、出馬記者会見で開き直り!!」が点滅して、そして消えた。
 これで勝った!慎太郎、よくぞ男らしく謝ってくれた。

これは前回の東京都知事選でのエピソード。

当時、石原都知事は四男への特別の公費支出をしたことで税金無駄遣いの公私混同だとマスコミにたたかれていた。

佐々氏は石原氏に、マスコミの前で素直に頭を下げるように進言する。

石原氏のようなワンマンな政治家にそんなことを言える人はそうはいない。

しかし、佐々氏は「自分のいうことを聞かないのであれば選対本部長を引き受けない」と石原氏に強く迫ったという。

そして、選挙の流れはこれを機に変わり結局、石原氏は三選を果たす。

つまり、軍師とはリーダーに言いたくないことも勇気をもって進言することができなければならない存在。

そしてリーダーがその持てる力を十分に発揮するためには、優れた軍師が必要だと著者は主張する。

確かに、田中角栄には「早坂茂三」、中曽根康弘には「後藤田正晴」、小泉純一郎には「飯島勲」がいた。

ところが近年、鳩山、菅、野田の各首相には、そのような存在が見えない。

やたらに失言、失態が目立ち、軽く感じるのも、そのようなところに原因があるのかもしれない。

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