« 部長の経営学/吉村典久 | トップページ | 日本人として知っておきたい近代史/中西輝政 »

2012年11月 4日 (日)

新・スカートの風/呉善花

Photo このように、「侵略者=日本」対「被侵略者=韓国」という位置づけを現在にまで引っ張ることによって、技術移転や投資など日韓の経済関係について、「韓国はいまはまだ力が弱いので力のある日本に助けて欲しい」と言うべきところを、「日本は過去に韓国に対して被害を与えてばかりきたのだから、今は困っている韓国を助けるべきだ」といった高姿勢で出ていくことにもなる。そして日韓摩擦には経済面でも拍車がかけられていく。
 こうした韓国人の高踏的な姿勢の背景には、「韓国は古代以来、日本に対して文化を伝え教えてやった兄貴分だから、今度は弟分の日本が韓国を助けるのが当然だ」という意識が根強くあり、また、持てる者が持たざる者の面倒をみることを当然とする、古い貴族社会に根をもつ「ふるまい」の倫理、あるいは旧農村に根をもつ相互扶助の倫理がある。

李明博大統領の竹島訪問を機に日韓関係が悪化してきている。

これまで何度もこのような摩擦は繰り返されてきているのだが、その根本に日本人と韓国人の考え方の違いがあるように感じる。

日本人と韓国人は同じような顔をしている。

日本語と韓国語も文法は非常によく似ている。

それ故にお互いの文化がわかりあっていると無意識に思ってしまっているのではないだろうか。

自分たちの文化を相手側に投影し、そして相手も当然同じ考え方をするというふうに考えているのではないだろうか。

これが相手が欧米人だとこうはならない。

最初から、日本人と欧米人とは違うという前提に立って相手との付き合い方を考えようとするからだ。

日本人と韓国人は考え方が全く違うと言ってもよいということが本書を読んでみるとよくわかる。

例えば、日本人は物事への観点を、一定の幅をもった中位、中間におこうとする傾向が強い。

日本人は極端を嫌って平凡さを好む。

熱烈な好き嫌いよりは曖昧性を好む。

アンケートをとっても、一番多いのは「イエス」「ノー」ではなく「どちらかというと○○だと思う」という回答である。

一方韓国人は、日本人とは逆に中位、中間を排する傾向がことのほか強い。

右か左か、上か下かの極端を指向し、好き嫌いの感情が激しく、立場や姿勢の暖昧性を嫌う。

上記抜き書きの例でも、日本の経済的・技術的な援助に対してとる韓国側の態度は高慢としかうつらない。

援助してもらいたいならそんなに偉そうにしないで、もっと謙虚な態度に出るべきだとつい思ってしまう。

これも「日本人ならこうするのが当然」という前提に立って考えるので、腹が立つのであろう。

日本人と韓国人は顔が似ているだけで、物事の考え方、受け止め方、文化等は全く違うのである。

著者が言うように、日本人と韓国人は、欧米人との間のように、お互いに相手が外国人だとの自覚を持ち、その点を配慮し尊重しあって付き合うことが重要ではないだろうか。

« 部長の経営学/吉村典久 | トップページ | 日本人として知っておきたい近代史/中西輝政 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新・スカートの風/呉善花:

« 部長の経営学/吉村典久 | トップページ | 日本人として知っておきたい近代史/中西輝政 »