« 新・スカートの風/呉善花 | トップページ | ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣/美月あきこ »

2012年11月 5日 (月)

日本人として知っておきたい近代史/中西輝政

832555 「西洋のモノではなく、日本人のこころにこの国の未来を託す。そのためには、若者の教育しかない。」
 幕末動乱の時代に、この一点を読み違えなかったところにこそ、私は兵学者、つまり国家戦略家・吉田松陰の真骨頂を見る思いがします。「戦略」の根本は「精神」にあり、この一点が立てば、その二つは、深く一つのものに凝集するということです。
 近代国家の運営において、どの国でも重要なことは、「国家としての進むべき道とその方法、つまり戦略を考える立場の人間がどれほど物事を深く考え、同時にそれがその人たちの使命感や生き方とどれほど深く結びついているか」ということです。それによって国の運命が決まってくるのです。

歴史を見るときに、時代の変わり目といえる時期がある。

それが幕末維新ではないかと思う。

この時代、大人物が次々と輩出されている。

時代が人物をつくり、その人物が時代をつくっている。

日本が欧米列強の強い圧力にさらされ、大きくもまれつつ、新しい時代を懸命に模索した激動期である。

著者はこの様な時期を「結節点」と言い、その「結節点」において、吉田松陰ほど重要な存在はいないと言っている。

そして、その松陰が最も力を尽くしたのが若者の教育である。

事実、松下村塾から高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山縣有朋といった時代を変える人物が多く輩出されている。

この国を動かす根本の力が「モノ」ではなく心、すなわち教育によってつくられる「人間」とその「こころ」にこそあることを、先見の明をもって見抜き、自ら実践した吉田松陰。

今のような混迷の時代だからこそ、もっと光をあててよい人物ではないだろうか。

« 新・スカートの風/呉善花 | トップページ | ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣/美月あきこ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本人として知っておきたい近代史/中西輝政:

« 新・スカートの風/呉善花 | トップページ | ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣/美月あきこ »