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2012年11月 2日 (金)

フリー/クリス・ アンダーソン

41v654sqavl__aa278_pikin4bottomrigh 私が(ウィキペディアで)魅了されることのひとつは、もしも1950年、60年、70年、80年、90年、さらには2000年当時の経済学者に「ウベキペディアは成功するか?」と尋ねたら、ほとんどの人が「いいや」と答えただろうということだ。彼らはこう言ったはずだ。「無理だね。なぜならそれをやっても何も栄誉が得られないからだよ。利益もない。誰もがただ乗りするだろう。ウィキペディアがあったら読むけれど、フリーライダーの問題があるのですすんで項目を書く人間などいないはずだ」。でも、彼らは間違っていた。フリーライダー問題を乗り越えるほどの強い喜びがあることをわかっていなかったのだ。(中略)
 リーは記す。「この大勢の観客が、サイトに貢献する強力な動機付けになる。人々は、百科事典が大勢の読者を抱えているからこそ投稿しようと思うのだ。大量の『フリーライダー』、別名、『ユーザー』こそが、ウィキペディアの編集者になることの最大の魅力のひとつなのだ」
 つまり、オンラインでフリーが機能する理由を理解するのに学位は必要ない。ただ、経済学のテキストの頭から10章くらいを無視すればいいのだ。

タダより高いものはない。

昔からそう言われてきた。

タダだと思って安易に手を出したら、とんでもないことになるぞ、という警告である。

しかし、今やネットの世界はフリーであふれている。

グーグル、ヤフー、楽天といったサイトを使うのはタダ。

ユーチューブではタダの動画をいくらでも見れる。

フリーのソフトもあふれている。

わからないことがあればウィキペディアで調べればいい。

もちろん、中には少し変な記述内容もあるが、注意して使えば問題はない。

全く報酬をもらわないライターは掃いて捨てるほどいる。

今やネットの世界はそのような人たちで成り立っている。

これは多くの経済学者の予想を誤らせたという。

人間は、何らかの金銭的な報酬が得られるのでネットに書き込みをする、という前提は間違っていたのである。

全く無報酬でネットに書き込みをするのは、今では当たり前のこと。

なぜ、人々は商売っ気なしでネットに書き込みをするのか?

それはマズローの欲求5段階説の上位2つに関係する行為だからではないだろうか。

つまり、「生理的」「安全」「所属」「承認」「自己実現」の欲求の内、

ネットに個人が書き込むと「承認の欲求」と「自己実現の欲求」が満たされる。

まず、知らない人から「いいね」と反応が返ってきたりする。

これは「承認の欲求」である。

また、ウィキペディアに書き込めば、数万人という人が自分の書いた文章を読んでくれる。

それこそ「自己実現の欲求」がそれによって満たされるということ。

フリーの世界は、これからますます広がっていくのだろう。

そして、多くののビジネスは、このフリーをどのように絡めていくのかということがポイントになってくるのだろう。

大事なことは固定概念を持たないこと、思考の壁を設けないことである。

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