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2012年11月15日 (木)

自分で考える技術/鷲田小彌太

Photo 書物は、十分に楽しんだ後は、思考の回路を教え、思考にさまざまな膨らみを与える、貴重な武器庫になります。しかし、一番の禁物は、一冊の本に、何から何まで、学ぼうとする態度です。むしろ、全部忘れても、記憶の片隅に残っているチリ、あえていえば、エキスみたいなものが、非常に貴重なのです。エキスとは、こんなものです。

最近、活字離れが進んでいるという。

ネットサーフィンをして読む文字も、活字といえば活字なのだが、やはり一冊の本を読むことには及ばない。

一冊の本を読んでも、すぐに知識が増えたり、賢くなったりすることはない。

むしろ、数日たてばほとんどの内容は忘れてしまっていることが多いもの。

ただし、著者が言っているように、記憶の片隅にエキスのようなものが残る。

これが重要だ。

これらが積もり積もって、その人の人格を形成する。

それは人生の様々な場面でにじみ出てくる。

言葉の端々や、何気ない態度にあらわれることもある。

自分で意識しなくても、無理して出そうとしなくても、自然に内側からにじみ出てくる。

これが人間性とか人となりとかいうものではないだろうか。

即効性を求める今のような時代だからこそ、そのような目に見えないものの価値を大切にしたいものだ。

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