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2012年11月24日 (土)

AKB48がヒットした5つの理由/村山涼一

Thumbnailimage_32938 商品やサービス、ビジネスが売れるための法則のひとつに、『未完成の法則』がある。
 これは、人は誰しも未完成なものを完成させていくプロセスを楽しむところがあるので、あえて完全にしないで、未完成な状態で提供すると売れるというものである。
 例えば、プラモデルやジグゾーパズルがそうだが、少しずつ時間をかけて、作り上げていくのを楽しむ。完成させる手間を消費者に委ねて、未完成であることを特徴にしていることがポイントである。

本書はAKB48がヒットした理由をマーケティングの視点から説明している。

それを読んでみると、これまでのアイドルの売り出し方とは明らかに違う手法で売り出していることが分かる。

その中の一つが、未完成の素人を使うというもの。

踊り一つをとっても、韓流の少女時代やKARAのような完成度はない。

どこかに素人っぽさを残している。

秋元氏はAKB48を「リナックス」にたとえている。

リナックスはオープンリソースの考え方を取り入れたソフトで、ユーザーが自由に手を入れて自分の使い勝手をあげるところに特徴がある。

AKB48もファンの自由な意見を反映し、ファン好みに仕上げられるような工夫がこらしてある。

総選挙やジャンケン選手権等もそのような趣旨であろう。

未完成の素人だからこそ、素人を応援していく楽しみと、成長していくのを見守る楽しみを味わうことができる。

そしてファンは自分のひいきのメンバーに深い愛着を持つ。

また特定の個人に支えられているわけでもないので、たとえメンバーが抜け、ファンが入れ替わっても、進化し続けることができ、つねにファンのニーズを反映させることができる。

これは一つのビジネスモデルと言えよう。

しかし、AKB48を儲かるビジネスモデルとして作り上げた秋元氏の手腕はさすがというべきものがある。

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