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2012年12月26日 (水)

ビジネス寓話50選/博報堂ブランドデザイン

Photo 昔々、ひとりの木こりが材木屋に仕事を探しに行った。給金はよく、仕事の条件もさらによかったので、木こりはそこでしっかり役に立とうと決心した。
 最初の日、親方のところへ挨拶に向かうと、親方は斧を1本手渡して森の一角を割り当てた。男はやる気満々で森に向かい、その日1日で18本の木を切り倒したのだった。
 「よくやったな」親方は言った。「この調子で頼むぞ」
 その言葉に励まされて、翌日はもっと頑張ろうと早めに床に入った。
 翌朝は誰よりも早く起きて森へ向かった。ところがその日は努力も虚しく15本が精一杯だった。
 「疲れているに違いない」そう考えた木こりはその日、日暮れとともに寝ることにした。
 夜明けがくると、18本の記録を超えてやるぞ、と心に決めて床を出た。ところがその日は18本どころかその半分も切り倒せなかった。
 次の日は7本、そのまた次の日は5本、そして最後には夕方になっても2本目の木と格闘していた。
 なんと言われるだろうとびくびくしながらも、木こりは親方に正直に報告して、これでも力の限りやっているのです、と誓った。
 親方は彼にこう訊ねた。「最後に斧を研いだのはいつだ?」
 「斧を研ぐ? 研いでいる時間はありやせんでした。木を切るのに精一杯です」

本書は、ビジネスに関係ある寓話50が収められている。

物語力という言葉がある。

同じ内容のことであっても物語という形で語った方がよりよく相手に伝わる。

単なるロジックで構築された言葉だけだと伝えきれない部分が、物語で伝えることにより、その欠けた部分を埋めることができる。

人は相手の言葉が頭で分かっただけでは動かない。

その言葉がおなかの中に落ち納得しないと動かない。

そのために物語で語る力を養うべきだ。

上記は本書の50ある寓話の中の一つ。

ここで言いたい事は、

「時間がない」といいながら「斧を研ぐ」ことを怠っていたらますます効率が悪くなり時間を無駄にしてしまうことになる。

ここは立ち止まってしっかりと「斧を研ぐ」必要がある、ということ。

つまり、「時間がない」「忙しい」からこそ、ここは立ち止まって「斧を研ぐ」つまり自己研鑽し自分の能力や生産性を高める努力をする必要がある、という教訓である。

これなど、そのまま研修の場で使えそうな話材である。

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