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2012年12月 6日 (木)

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方/山本敏行

4d7b6657s いくら目の前に「おいしい仕事」があっても、社員をつぶしてしまう可能性のある無理な仕事なら請けないなど、会社の芯がブレなくなったおかげで、社員が安心して仕事できるようになったのです。
 もちろん、経営的には目の前のキャッシュが欲しいことも正直ありました。それでも自分たちのやり方を信じて、「利益ではなく社員第一」を貫きました。
 すると、こんな変化も出てくるようになったのです。これまで、指示を出されて行っていた業務を社員が自分たちで考え、工夫するようになりました。例えば、顧客からの問い合わせについての対応をパターン別にテンプレート化して、誰が対応してもお待たせせずに初動対応できるように改善。私が一方的に指示していた時には、自分のことでいっぱいいっぱいだった社員が、経営理念を決め、社員の話に耳を傾けるようになると、自分から会社をよくするための仕事をするようになったのです。
 その結果、顧客のクレームも減り、創造的な仕事をする時間が増えて社員のモチベーションも上がり、顧客からの評価もよくなるという好循環が発生。社員満足を第一にすることが顧客満足にもつながるようになっていきました。

本書の著者、山本氏が社長を勤めるECスタジオはリンクアンドモチベーションの組織診断で「社員満足度が高い会社」として2年連続で日本一に輝いている。

それが本書のタイトルにもなっているわけだが、他の会社とどこが違うのだろうか。

例えば、「社員第一」という方針。

これなど、多くの企業がこれと同じようなことをうたっている。

ところが、それらの企業が皆「社員満足度が高い会社」になっているかと言えば、そうではない。

どこが違うのか?

結局、それは「本気度」ではないだろうか。

多くの会社は表面上は「社員第一」をうたっておりながら、不況になれば平気で社員の首を切る。

そこには「覚悟」がない。

結局、「社員第一」がスローガンに終わってしまっている。

社員もそれを見抜いている。

だから何も変わらない。

単純なようだが、本気になって「社員第一」を貫くこと。

経営者がこのことでブレないこと。

これさえできれば、会社は変わっていくのだろう。

物事の本質は意外と単純なことが多いものである。

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