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2013年2月13日 (水)

「頭がいい」とはどういうことか/米山公啓

41awdldayul__sl500_aa300_ 人間は、目の前の物やできごとを、自分の目だけで見ているとか、感じているというように思うかもしれないが、実際には、脳の中では、同時に記憶の中から同じような情報を引っ張り出して、素早く比較、検討しているのだ。
 つまり、勘がいいとか、察しがいいというのは、目で見たこと、聞いたことだけでものごとを判断しているわけではなく、想像力が発達しているということになる。脳の記憶をいかにうまく使いこなしているかという差が表れてくるのだ。
 目の前のリンゴをいくら真剣に見ても、リンゴはリンゴでしかない。目で見ていると同時に、なぜリンゴがここにあるのか、いったい誰が置いたのか……など、そのリンゴに関係すると思われることをいかに想像できるかが、勘のいい脳ということになってくる。
 そのためにはまず多くの記憶の蓄積が必要である。勘を鋭くするには、できるだけたくさん情報収集しなければならない。

私達が使う「頭がいい」という言葉。

考えてみたら、定義は非常にあいまいだ。

頭がいい、とはどういうことなのか?

単に記憶力が良いことなのか?

あるいはIQの高い人のことを指すのか?

しかし、たとえ百科事典的な膨大な知識を持っていても、それが人生の成功を約束するものではない。

東大を出た人が高い業績を上げるとは限らない。

そういった例を山ほど見てきている。

だからこそ、頭がいいとはどういうことなのか、と、考えてしまう。

脳の働きについては、まだまだ解明されていない部分が随分あるという。

そして、知れば知るほどおもしろい。

新しい発見がある。

例えば、神経細胞は長い突起である軸索と呼ばれるものと、もう少し短い、アンテナのような樹状突起を持つ。

これはひとつの神経細胞にたくさんあって、10万個くらいある。

この突起はほかの神経細胞とのネットワークを作るのに必要で、数多いこのネットワーク作りは脳を作ることに大いに関係してくる。

このネットワークは常に更新され、変化していく。

極端な言い方をすれば、考える瞬間、瞬間でネットワークの構築を変えていく。

つまり、脳は今現在と1分後ではすでに構造が変わっていると考えるべき。

これはすごいことだ。

年をとると脳がダメになっていくと考えてしまいがちだが、脳は常に変化し、死ぬまで構造を変え続ける。

逆にいえば、脳は死ぬまで機能改善し続けているといってもいい。

これはほかの臓器にはない特徴。

心臓や肺の機能は、年齢とともに低下していく。

スポーツ選手を見ればわかるが、ある年齢でピークを迎え、そのまま衰えてしまう。

しかし、脳の機能は記憶力のテストのように時間制限を受けるようものでなければ、年齢に関係なく機能を高めることができるのだという。

そう考えると、年齢に関係なく、まだまだ開拓の余地が自分の中には随分あるのだと、希望を与えられる。

あきらめるのはまだまだ早すぎる、ということであろう。

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