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2013年3月 2日 (土)

数字のカラクリを見抜け!/吉本佳生

Photo 宝クジが発売されると、長い長い行列ができる宝クジ売り場があります。毎回必ず高額当籤が出る売り場として有名なところに並ぶ人たちは、だから、並んで買う価値は十分にあると考えているのでしょう。しかし、実際はとうでしょうか。
 そういった人が多いから、他の宝クジ売り場よりずっとずっと大量の宝クジが売れる。だから必然的に、高額当籤が出る可能性が大幅に高まる。人間の行動の歪みが、毎回高額当籤が出るという実績につながっているだけです。冷静に考えれば、どこの売り場で買っても、当籤確率は同じはずです。

「数字は嘘をつかない」という人がいる。

ところが、著者は「数字は嘘をつく」と述べる。

どのようにしてその数字を出したのか、そのデータ抽出の経緯をしっかり検証する必要があるという。

例えば失業率という数字がある。

日本は国際比較の上では低いとされている。

しかし、その失業率の出し方は各国まちまちである。

失業者というと、単に「働いていない人」と考えがちだが、それは間違っている。

子供や専業主婦や寝たきりの老人は、普通、職についていないが失業者ではない。

日本で失業者の定義は、15歳以上で、仕事についておらず、仕事があればすぐつくことができ、かつ仕事を探す活動をしている者、である。

当然、仕事を探す活動をしていない人は完全失業者には含まれない。

また、仕事を探すことを諦めてしまった人も含まれない。

ニートも含まれない。

また、日本では厳しい解雇規制のため、社内で干されて仕事を与えられない、いわゆる社内失業者がいるが、当然、それらの数字も入っていない。

とすると、日本の失業率が国際比較上低いからといって、それを鵜呑みにすると現実を見誤ってしまうことになる。

むしろ数字の裏を読む力が必要になってくる。

テレビや新聞では様々な数字が行き交う。

専門家と呼ばれる人たちも、自分の主張を裏付けるために、よく数字を使う。

大事なことはその数字の真偽を見極める目である。

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