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2013年3月 4日 (月)

企業参謀ノート「入門編」/大前研一

Photo 私がマサチューセッツ工科大学(MIT)に留学していた頃、恩師のオグルビー教授にチョークを投げつけられて、大いに叱られた経験がある。教授から質問された私が、「では、ちょっと図書館で調べてきます」と答えたのがその原因だ。
 多くの日本人には「私がなぜそこまで叱られたか」がわからないだろうか。今から40年以上前の大前研一も同様だった。
 「なぜ図書館なんだ!この問題を私と君が解決できなかったら、世界中の誰が解決できる? ここは天下のMITだぞ。図書館に答えがあるような問題に取り組む場所じゃない!」とオグルビー教授は言い放った。

大前氏の米国留学時のエピソードは日本型秀才の決定的な欠落を見事に言い当てている。

日本の頭のいい人とは、いわゆる学校秀才型である。

しかもその日本の学校ではいまだに記憶力が中心の教育が行なわれている。

米国のように学校教育の中でディベートやリーダーシップ、スピーチの演習を行なう学校は稀である。

そしてその学校秀才型の人材が、今度は、優秀ということで大企業に就職したり官僚になる。

やがて、その人たちが日本のトップに立ち、日本を動かす。

高度成長期はそれでもよかった。

米国に追いつけ追い越せで、はっきりとした目標があったから。

しかし、現代は、目標は自ら作らなければならない。

特に今後日本は、世界中のどの国も経験したことのない、超高齢化社会を真っ先に迎える。

それこそ、図書館に行っても答えの見つからない問題を突きつけられているのである。

自分の頭で考える。

これが今、多くの日本人に最も求められていることではないだろうか。

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