« Think Simple/ケン・シーガル | トップページ | 日本防衛論/中野剛志 »

2013年3月15日 (金)

「先延ばし」にしない技術/イ・ミンギュ

Photo「切実に願い、生き生きとイメージしさえすれば、夢がかなう」といったプラスの自己暗示は、実際には思ったより効果がなく、目標を達成するうえでかえって邪魔になることもある。
 心理学者のリエン・ファムは、ある大学生のグループに中間テストで高い点数を取った場面を「毎日生き生きとイメージしてごらん」と言って、そうでない大学生のグループと実際の中間テストの点数を比べてみた。研究の結果は予想を裏切るものだった。高い点数を取ったのは、イメージしなかった学生たちだったのだ。イメージした学生たちはかえって勉強時間も少なく、成績も低かった。
 実際、切実に願えば必ずかなうとか、生き生きとイメージすれば何でも実現するということを法則のように信じる人たちの中には、大失敗をした人が意外に多い。

「切実に願えばかなう」

「生き生きとイメージすれば夢が現実になる」

自己啓発書によく出てくるフレーズである。

ところが、これは間違っているという。

むしろ、生き生きとイメージしたことがマイナスに働くことすらあるという。

その理由は、著者の解説によると、自信過剰になって計画を膨らませすぎた結果、「計画誤信」を引き起こすため。

バラ色の未来をイメージしてばかりいる人たちは、成功を手にする前に、簡単に挫折してしまい、イメージの中に逃げ込む可能性が高い。

イメージの中に浸りきって、現実に適応できなくなってしまう。

理想のタイプにこだわって良縁を次々と断る人、

可能性のないビジネスにバラ色の幻想をいだいて財産をつぶす事業家、

一攫千金の夢におぼれて身を滅ぼすギャンブラー、

これらはみんなこの類い。

彼らはみんな、望むものを生き生きとイメージし、成就を心から願った。

しかし、それが全てだった。

これでは失敗して当たり前である。

やはり努力に勝るものはないということではないだろうか。

« Think Simple/ケン・シーガル | トップページ | 日本防衛論/中野剛志 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「先延ばし」にしない技術/イ・ミンギュ:

« Think Simple/ケン・シーガル | トップページ | 日本防衛論/中野剛志 »