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2013年3月22日 (金)

ブルーオーシャンとコーポレートブランド/藤田勉

201674_01_1_2l  日本企業がレッド・オーシャンから脱出できない最大の理由が、リーダーシップの問題であると考えられる。日夜必死に戦っている現場からは、撤退するという意見は出しにくい。「自らをリストラしてくれ」と言うに等しいからである。典型的なレッド・オーシャンから早期に撤退し、この状況を解決しうるのは、最高指揮官のみである。

レッド・オーシャンとは多くの会社が生き残りをかけて死にものぐるいの戦いをしている市場。

お互いが血で血を洗うような戦いをすることによって、海の色が真っ赤に染まることから、レッド・オーシャンと呼ぶ。

対するブルー・オーシャンとは、競合が存在しない大海原で自由に航海をすることができるというイメージ。

競合が存在しないということで、ブルー・オーシャンと呼ぶ。

そして日本の多くの企業はレッド・オーシャンで断末魔の苦しみを味わっている。

著者は、レッド・オーシャンから脱出できない理由はリーダーシップの問題であると述べる。

確かに、市場から撤退するという決断は強いリーダーシップがなければできない。

しかも、その決断が遅ければ遅いほど、出血多量となり、企業は再起不能の状態まで追い込まれる。

今、ソニー、パナソニック、シャープと言った名だたる家電メーカーが苦しんでいる。

これら3社に共通していえるのは、もはやコモディティー化した事業からの撤退が遅れたことにある。

または同じ事業をするにしても価格競争以外の新たな競争軸を打ち出すことができなかったから。

巨額の赤字を計上していても、事業から撤退するのは、日本企業にとって至難の業である。

投資した金額が大きい場合、早期の撤退にはかなり強力なリーダーシップが必要である。

しかし、時間が経つと、多くの人が撤退に賛成するため、強力なリーダーシップは不要である。

このため、その企業の経営自体が危機に陥るか、誰もが諦めるまで、撤退は実行されないことが少なくない。

労使協調型で、かつ強いリーダーシップを好まない「日本的経営」は、リストラを嫌う。

そのため、撤退の判断を苦手とする日本企業が少なくない。

結果として、個々の業種、生産品目で競争企業数が多く、過当競争気味になり、そして収益性が低下する。

今、アベノクスクで経済が元気になる兆しがある。

この流れにうまく乗れるかどうか、問題はやはりリーダーシップであろう。

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