« 幕末入門/中村彰彦 | トップページ | 「先延ばし」にしない技術/イ・ミンギュ »

2013年3月14日 (木)

Think Simple/ケン・シーガル

175557_01_1_2l「1」は疑いもなく、人間が発明したもっとも単純な数字だ。単純だから子どもでもわかる。1から離れれば離れるほど、複雑になっていく。
 それが理由で、スティーブはiPhoneのボタンをひとつにすることにこだわり、多くの案を却下して、最終版にたどり着いた。iPhoneのシンプルさは、わざわざそれを使うまでもなく理解できる。ボタンがひとつだけという視覚的手がかりは、それだけでたくさんのことを物語っている。実際に、このひとつだけのボタンは、アップルが見せるシンプルさへの献身の象徴とも言えるものだ。

シンプルさは、アップルの原動力となっている。

そしてそのひとつの象徴が、iPadやiPhoneのたったひとつボタンである。

このことにジョブズ氏のシンプルさへのこだわりが端的にあらわれている。

たとえばiPhoneの多機能さを考えれば、ボタンはいくつあっても足りないくらい。

ところが、それら全てを削ぎ落とし、ボタンはひとつだけ。

ではこのひとつのボタンにはどんな機能を持たせているのか。

それは、そのボタンを押しさえすれば、元にもどることができるというもの。

間違った操作をしても、そのボタンを押しさえすれば、その前の状態に戻ることができる。

これは、使うものに安心感を与えると同時に、冒険心を与えてくれる。

アップルの商品を買ったとき、分厚いマニュアルはついていない。

だからマニュアルなしで、試行錯誤でいろんなやり方を試してみる。

うまくいったら、それでいいし、うまくいかなかったら、ボタンを押せばいい。

そうすれば、元に戻ることができる。

つまり、このひとつのボタンは、冒険心を持たせるための装置でもある。

良く考えたものだ。

でも、会社の組織にもこんなボタンに似たような機能があったらいいのに。

どんなことでもチャレンジして、間違ったら元に戻ることができる。

そしてまたチャレンジを繰り返す。

そんなボタンがあったなら、組織は活性化するだろうに。

たったひとつのボタンはこのようなことをも象徴するもののような気がする。

« 幕末入門/中村彰彦 | トップページ | 「先延ばし」にしない技術/イ・ミンギュ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Think Simple/ケン・シーガル:

« 幕末入門/中村彰彦 | トップページ | 「先延ばし」にしない技術/イ・ミンギュ »