夢をかなえるゾウ/水野敬也
自分が本当に満たされたい、豊かになりたい、欲しいものを手に入れたい、ずっとずっとそうしていきたいと思たら、変わらなあかん。ええか?自分の中に足りんと感じてることがあって、そこを何かで埋めようとするんやのうて、自分は充分に満たされている、自分は幸せやから、他人の中に足りないもんを見つけ、そこに愛を注いでやる。この状態になってこそ、自分が欲しいと思ってた、お金と名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。だってそうやろ?自分らは、お金も、名声も、地位も、名誉も、自分で手に入れる思てるかも分からんけど、ちゃうで。むしろ逆やで。お金は他人がお前にくれるもんやろ。名声は、他人がお前を認めたからくれるもんやろ。全部、他人がお前に与えてくれるもんなんや。
夢を叶えるためにはどうすればよいのか?
本書はその問いかけ対する答えをストーリー形式で述べている。
掲載されていることの多くは古今東西の成功者の言葉やエピソードで占められている。
たとえば、イチローは試合後、他の選手が帰っても、神聖な商売道具である自分のグラブをみがいていた、
ロックフェラーは、まだ若い頃、全然お金持ちでないころから収入の一割を寄付し続けていた、
松下幸之助は誰よりも早く会社に行って、仕事する前にまずトイレ掃除をしていた、等々
世の成功者に共通する要素を紹介している。
上記もその中の一つ。
自分がもし豊かになりたい、欲しいものを手に入れたいと思うのであれば、他人の必要に目をとめ、それを満たさなければならない、と。
確かに成功者の多くは、他人の必要を満たしたために、人から認められ成功を手に入れたといってもよい。
逆に自分で成功を手に入れようと頑張れば頑張るほど、成功からは遠ざかってしまう。
おそらく、このようなちょっとした視点の違いが成功と失敗を分けるのであろう。
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