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2013年5月27日 (月)

「折れない心」をつくるたった1つの習慣/植西聰

1  聞いた話なのですが、日本刀は、他の刃物に比べて、非常に折れにくいのだそうです。
 なぜかといえば、日本刀はしなる性質を持っているからだそうです。
 そのため、強い力が外から加わっても、しなることで、その力を受けながすことができ折れないのです。
 日本刀だけでなく、柳や竹など、よくしなるものは、簡単には折れません。
 人間もこれと同じです。
 しなる心は、外部からの圧力が加わったときに、折れずにいられる強さを持つことができます。
 そのためには、自分を枠にはめすぎないことです。
 今のままの自分を認めてあげたり、できない自分を許してあげることでその強さは身につきます。

今、日本では自ら自分の命を絶つ人が年間3万人近くいる。

また、ウツを訴える人が年々増加してきている。

その意味では、いかにして「折れない心」を持つか、ということは大きな課題だといえよう。

では、折れない心とは一言でいえばどんな心なのだろう。

ここで著者は、折れない心とは「日本刀のようなしなる心」だと述べている。

強さを求めるのではなく、しなやかさを求める。

どんなに強度の高い鋼材で作った刀も、それを超える力を加えればポキッと折れてしまう。

しかし、柔軟性のある鋼材で作った刀であれば、曲がることはあっても、折れることはない。

そして、その鋼材に復元力があれば、すぐもとに戻る。

では、これを人の心に置き換えると、どんな心なのだろう。

ポイントの一つは、「自分が価値ある存在」だと信じる心ではないだろうか。

本書にこのような話が載っていた。

ある研究チームの調査で、世界中の中学生を対象に、「あなたは価値のある人間だと思いますか?」 「あなたには人並み以上の能力があると思いますか?」というような質問をしたところ、アメリカや中国の子どもは50%近くが「はい」と答えたのに対し、日本の子どもで「はい」と答えたのは10%にも満たなかった、と。

つまり、日本は世界的に自己肯定感の低い人間が育ちやすい国だといえるのかもしれない。

自己否定は、少々のことでは妥協をせず、完璧を目指すという意味では、プラスに働くことがある。

日本独特の職人の世界などは、これが根底にあるような気がする。

しかし、これがあまりに強すぎると、自分を追い込むことにつながり、結局は袋小路に陥る。

その意味では、日本人はもっと「ありのままの自分を受け入れる」ことをすべきではないだろうか。

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