99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ/河野英太郎
最も危険なのが、能力がないのにやる気がある上司です。やたらと口出しをして、あなたの足を引っ張ります。これはチームへの悪影響が計り知れないため、退場いただく措置を検討しなければなりません。こうした上司の相手をするための時間は、一切使ってはなりません。
「親と上司は選べない」とよく言う。
そして良い上司と出会うことは稀なことである。
ただ、サラリーマンになった以上、社長にならない限りは、必ず上司がいるものだ。
ということは、上司とどのように接していけばよいのかということは非常に重要な問題だといえる。
著者は上司を「能力」と「やる気」の2つの軸で分け、対処法を考えるように勧めている。
第一に、能力もやる気もある上司。
第二に、能力はあるものの、やる気のない上司。
第三に、能力は低く、やる気もない上司。
第四に、能力は低いがやる気はある上司、である。
例えば能力がありやる気もある上司。
こういう上司にはぜひついていくべき。
自分のキャリアモデルの一つとして、常に参考にしていけば勉強になるだろう。
しかし、このような上司に出会うことは奇跡に近い。
では、能力はあるものの、やる気がない上司はどうだろう。
これはそれなりに利用価値がある。
困ったとき、知恵袋として相談に乗ってもらうと有効である。
こういう上司は相談に来た人には一歩引いた客観的な助言をくれるケースが多いものだ。
次に、能力が低くやる気がない上司の場合は、少し注意が必要。
このような上司は、まず上司でいること自体が間違いである。
害はないが、かといって得るものもあまりない。
問題は、能力は低く、やる気はある上司。
これが一番やっかいだ。
やる気があるだけに無視するわけにはいかない。
しかも、自分が無能であことには無自覚。
そして周りに害毒をまき散らす。
私も20年間、組織の中で働いてきたが、このタイプの上司が一番多かったように感じる。
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