壁を越える技術/西谷昇二
どんな些細なことでも、どんな「いびつ」なものでも、自信のカケラを寄せ集めたものは、自分の成功の型となっている。自分では「型」と認識できなくても、それは成功のひな型となっている。
新しいことに取り組むとき、人は自分自身の過去の成功体験をなぞっている。
どんなものでも上達するための王道は、まず型を覚えることだ。
著者は、代々木ゼミナールのカリスマトップ講師。
受験という枠を超え、さまざまな壁を前に立ち向かう人へメッセージを送っている。
多くの成功者は型を覚えることの重要性を強調する。
これは、スポーツ選手、芸術家、経営者等々、共通していることだ。
どんなことでも、能率よく上達しようと思えば、まずは基本、型をみっちりやる。
野球なら素振り、柔道なら受け身、相撲なら四股、サッカーならトラッピング。
それを身体が覚えるまで、何百回、何千回と繰り返す。
同様に、成功にも型があるという。
成功体験を分析すると、そこには一定の成功の型がある。
まずはそれを「型」として認識すること。
そして、これを意識できるレベルまで引き上げる。
次にその「型」を身体が覚えるまで繰り返す。
成功体験を脳が覚えるまで、条件反射となるまで覚え込ませる。
それによって成功をつくりあげることができる。
ポイントは、自らの成功体験から型を見つけ、それを続けること。
シンプルだが、とても大事なことだ。
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