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2013年5月12日 (日)

GHQ作成の情報操作書「眞相箱」の呪縛を解く/櫻井よしこ

Photo  現存する『眞相はこうだ』の最終回の放送で、GHQが日本国民に何を伝えようとしたのか、そのポイントは以下のようになる。

◎戦時中の日本軍大本営発表は嘘ばかりだった
◎捕虜になった日本兵は連合軍の待遇がよいことに驚き、自由の身に感謝の日々を送った
◎ポツダム宣言はこの上なく人道的で寛大かつ非懲罰的な降伏条件である
◎原子爆弾の投下は、膨大な被害を出した戦いをなお続けようとするなら、日本は迅速かつ徹底的な破壊を被るという連合軍側の予告を、日本の指導者が無視し、何ら回答しなかったために実行されたのだ
◎戦時中の軍指導者たちが戦争犯罪人の指名を受けるのは当然である
◎日本国民はこれまでの過ちを反省して、青年たちは世界に誇れる新日本の建設に立ち上がるべきだ

 こうした点を強調したうえで、これから日本は占領軍の指導によって、新しく生まれ変わるとして「真実に根ざした新日本を建設しよう」という青年たちへの呼びかけで、番組は終わる。

「眞相はこうだ」は、占領政策の一環として、敗戦後まもない日本から軍国主義思想を排除するため、GHQみずからが企画し、台本をつくり、演出を担当したラジオ番組である。

番組は10回にわたり、その後番組は「眞相はこうだ・質問箱」「眞相箱」「質問箱」と名称と体裁を少しずつ変えながら3年間続けられた。

これらの番組のもとになったのが「眞相箱」である。

本書は、この原作本を復刻し、それに著者の解説を加えるという形で構成されている。

読んでみて感じるのは、やはり米側の一方的な見方によって書かれているということであり、真実を巧妙にすり替えているところが見て取れる。

最近よく日本人の自虐史観が問題になる。

戦後の知識人と呼ばれる人たちがそのような史観を定着させたと言ってもよいのだが、その思想にもこの「眞相箱」が少なからず影響を与えているように感じる。

一人の人間の人格形成においても、自分に自信が持てないと、健全な人間として成長できない。

同様に、国家も、国民が自分の国に誇りや自信を持てないと、決して健全な国家は形成できないだろう。

行き過ぎたナショナリズムは確かに問題だが、日本の場合、あまりにも自分の国を否定する時代が長すぎたように感じる。

今、憲法が問題になっているが、この機会に、日本人のアイデンティティーについてしっかりと考える必要がありそうだ。

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