上昇思考/長友祐都
この本のなかで僕は「動じない心」「大きな心」の大切さを強調しているけれど、折れない心というふうには書いていない。
どうしてかといえば、そういう意識を強くしすぎると、心がくたびれてしまうからだ。
それよりも、心がをやわらかく、ふにゃふにゃにしておく意識をもっておいたほうがいい。
スポンジのようになんでも素直に吸収できる心ーー
それをもつことを僕は目指している。
スポーツ選手にとってメンタル面の強化は非常に大切なこと。
ここ一番という場面で自分のパフォーマンスを最大化させるためには、強靭なメンタルが不可欠であろう。
そして長友選手の試合中の姿をみると、非常に強い精神力をもっているように感じることが多い。
後半の残り少なくなった時間帯で、周りの選手がバテバテになっている中で、長友だけが別次元のパフォーマンスを見せている姿を見ると、強い肉体と精神力をもっているということがうかがえる。
彼はどのようにしてそれを自分のものにしたのか?
持って生まれたものなのか?
確かに祖父は競輪選手だったというので、遺伝的な要素はあるのかもしれない。
しかし、それだけでなく、プラスアルファの何かがあるから、セリエAでも活躍できるのだろう。
ここで彼は「折れない心」という表現を使うことについては否定的に書いている。
「折れない心」ではなく、「スポンジのように何でも素直に吸収できる心」が大切だと。
おそらくそれは彼の経験から出てきた言葉なのだろう。
そういえば、今、長友はリハビリ中である。
「折れない心」でなく「スポンジのように何でも素直に吸収できる心」でこれを乗り越え、さらに大きくなって復帰して欲しいものだ。
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