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2013年5月17日 (金)

本当は間違いばかりの「戦国史の常識」/八幡和郎

Photo  よく知られているように、山口県は9人もの首相を出している。伊藤博文、山県有朋、桂太郎、寺内正毅、田中義一、岸信介、佐藤栄作、安倍晋三、菅直人で、他の都道府県を圧倒している。
 出自でいうと、伊藤は父が農民出身だが、のち足軽の養子になった。山県は中間という武家奉公人、桂は上士、寺内は下級武士、田中は六尺という駕籠かき、岸・佐藤は無給通という下級武士、安倍は床屋、菅は宇部で生まれ育ったが、父は岡山県出身だから長州藩とは関係ない。
 こうして並べて見るとわかるように、人気のある人は少ない。長州人は日本人離れした理屈屋にしてリアリストなのであり、あまり日本人好みではないのだ。
 つまり、およそ日本人的な情緒的思考とは一線を画しているので、国家の命運を託するに足る安定した判断は得意である。

確かに長州出身の総理を見てみると、一部の例外を除いて人気のない人が多い。

でも、一国のリーダーにとって人気とは何だろうか。

例えば総理として立ったいじょう、人気がないよりあった方がいいに決まっている。

人気があるということは、自分や自分の考え方、政策が支持されているということであり、それだけ政権運用は容易になる。

人気があれば野党や反対勢力も表立って批判しにくくなる。

反対者の力が弱くなれば、自分のやりたいことができる。

でもこのことがだんだんエスカレートしてくると、今度は人気取りのための政策を打ち出すようになる。

ポピュリズムに走るようになる。

そして歯止めがかからなくなる。

逆に、国民に人気のない政策は取りづらくなる。

ここら辺りから、段々おかしくなってくる。

こんな歴史を何度も見せられてきた。

今の安倍総理、山口出身の政治家にしては人気があるところが気にかかる。

どこかで大きな落とし穴にはまり込まなければよいのだが。

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