« 事故がなくならない理由/芳賀繁 | トップページ | なぜ人は砂漠で溺死するのか?/高木徹也 »

2013年6月18日 (火)

人は見た目が9割/竹内一郎

9  私たちの周りにあふれていることば以外の膨大な情報――。それを研究しているのが、心理学の「ノンバーバル・コミュニケーション」と呼ばれる領域である。最近は、言葉よりも、言葉以外の要素の方がより多くの情報を伝達していることが分かってきた。アメリカの心理学者アルバート・マレービアン博士は人が他人から受けとる情報(感情や態度など)の割合について次のような実験結果を発表している。

 ○顔の表情 五五%
 ○声の質(高低)、大きさ、テンポ 三八%
 ○話す言葉の内容 七%

 話す言葉の内容は七%に過ぎない。残りの九三%は、顔の表情や声の質だというのである。実際には、身だしなみや仕草も大きく影響するだろう。
 ついついコミュニケーションの「主役」は言葉だと思われがちだが、それは大間違いである。演劇やマンガを主戦場としている私は、人は能力や性格もひっくるめて「見た目が九割」といっても差し支えないのではないかと考えている。

マレービアン博士の説によると、「話す言葉の内容」が相手に及ぼす影響は全体の7%ということ。

だから相手に影響力を持とうとするならば「見た目」が大事だと。

特に漫画家であり、舞台演出家である著者は、登場人物の表情や態度、声のトーン、目の動き、衣装等で、言葉で説明できない部分を説明するという。

もし、言葉ですべてを説明しようとすると、言葉があまりにも多くなってしまい、舞台が成り立たなくなってしまう。

例えば「私は悲しい」「あなたを信用していない」「彼のことが気になる」といったことをすべて台詞で説明するようでは、その演劇は出来の良いものにはならないのだと。

本書では漫画や舞台の演出で、どのようにノンバーバル・コミュニケーションのスキルを用いているがを述べている。

読んでみると、ナルホドと思える部分が多くある。

そしてこれは私たちの日常のコミュニケーションのスキルとしても充分に活用できるものでもある。

確かに私たちはコミュニケーションを考える場合、あまりにも「話す言葉の内容」に偏りすぎているようだ。

« 事故がなくならない理由/芳賀繁 | トップページ | なぜ人は砂漠で溺死するのか?/高木徹也 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 人は見た目が9割/竹内一郎:

« 事故がなくならない理由/芳賀繁 | トップページ | なぜ人は砂漠で溺死するのか?/高木徹也 »