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2013年6月 7日 (金)

世界を歩いて考えよう!/ちきりん

Photo  たとえば中国には、反日・抗日運動関連の博物館や記念館がたくさんあります。1937年に北京郊外の盧溝橋近くで起きた日本軍と中国の国民革命軍との銃撃戦(盧溝橋事件)は、日中戦争の発端となりました。この橋の近くに1987年にオープンした「中国人民抗日戦争記念館」があります。(中略)
 ここの展示内容は「日本人がいかに残虐だったか」というものばかりで、日本人としては心痛むものばかりなのですが、それらを観ながらも私には「なぜこの記念館はこんなに立派なの?」ということがずっと頭にひっかかっていました。しかし最後の展示室に入った時、その理由がわかりました。そこには巨大な写真パネルがあり、満足そうな笑みを浮かべて握手する田中角栄首相(当時)と毛沢東主席(当時)が映っていたからです。おそらく1972年の日中国交樹立時の写真でしょう。
 「あー、なるほど!」と思いました。抗日記念館の最終展示室に毛沢東氏と握手する田中角栄氏の写真を展示する意味は、「過去の記録はきちんと残しておく必要があるが、国交回復の時点で我々は和解したのだ」という中国側の意思表示です。その写真をみた瞬間に私は、この記念館の建設に使われた資金の一部は、日本から提供されたのだろうと思いました。それほどまでにこの建物は、当時の中国の建物と比べて立派すぎたのです。

著者がこの「中国人民抗日戦争記念館」訪れたのは1990年代の前半だったという。

天安門事件が起こった数年後である。

中国はまだ今ほど経済発展してなかった。

日中の関係も今ほど険悪なものではなかった。

当時、抗日記念館の最終展示室に毛沢東氏と握手する田中角栄氏の写真を展示されていた、という。

著者は、この写真を展示する意味は、「過去の記録はきちんと残しておく必要があるが、国交回復の時点で我々は和解したのだ」という中国側の意思表示ではないかと言っている。

ナルホド、中国にもこんな時代があったのだ、と考えさせられた。

中国は天安門事件後、学校で反日教育を行うようになる。

当時の未来思考から、時計の針を逆戻りさせた形だ。

抗日記念館もリニューアルされたという。

それにしても抗日記念館の最終展示室の写真は今はどうなっているのだろう。

確かめてみたいものだ。

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