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2013年6月15日 (土)

カーネギーのすごい!心理術/内藤誼人

9784862551429  カーネギーは『人を動かす』で、議論は避けろと言っている。
「議論に勝つことは不可能だ。もし負ければ負けたのだし、たとえ勝ったにしても、やはり負けているのだ。なぜかといえば――仮に相手を徹底的にやっつけたとして、その結果はどうなる?――やっつけたほうは大いに気をよくするだろうが、やっつけられたほうは劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、憤慨するだろう。」(中略)
 ミシガン州立大学のキャロリン・シャンツが「言い争いの解決法」を研究したところ、最も成功するのは「妥協する」で 77%だった。ちなみに「反論する」のは44%。
 つまらないところで議論するより、折り合ってしまったほうが物事ははるかに解決する。相手を懐柔して要求を呑ませる工夫をするほうが、はるかにクレバーだ。

本書はカーネギーの著書『人を動かす』を心理学者である著者の視点で説き明かしたもの。

ここでは、議論することのマイナス面について述べている。

正論を言うことは大事なことだ。

しかし、正論を言えば、なんでもかんでも、それが通るかと言えば、世の中それほど単純ではない。

むしろ正論を主張することによって、相手との関係がギクシャクしてしまった例は掃いて捨てるほどある。

もし相手と良好な関係を築きたいと考えるならば、議論することはあまり好ましい方法ではない。

例え、議論に勝ったとしても、相手との間にしこりは残る。

その後、何もなかったかのように元通りの関係を続けるのは難しい。

また、正論が必ずしも万人に受け入れられるとは限らない。

つい最近も、橋下市長の発言が国内外で問題になった。

言っている内容をよく吟味してみると、ある意味正論を言っている。

ただし、「これを言っちゃおしまいでしょう」という内容。

この発言を特に海外は決して受け入れないであろう。

やはり橋下市長に必要なのは「正論」ではなく「知恵」だったのではないだろうか。

カーネギーの『人を動かす』は、1937年刊なので、今から70年以上も前の本。

この本が、いまだに読み継がれているというのは、それだけ本質的な部分が書かれているからであろう。

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