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2013年6月29日 (土)

欲望のメディア/猪瀬直樹

Photo  わたしは教育者としての経験から、〝一枚の画が一万語に勝る〟ことを知っている」
 もしテレビのネットワークが張りめぐらされていれば、一人の教師がアメリカ全土の人間に知識を授けることができるし、伝染病が蔓延した場合は予防接種を呼び掛けることができる。しかも適当な条件さえ整えば、外国においてもそれが可能になるはずだ。(中略)
 ムントは日本地図を指して、説明を加えた。「日本では東京の大放送局と二十二カ所の中継局によってそのサーヴィスを提供することができます。この二十二カ所の中継局や公共の大型受信機が日本の各都市ならびに地域に設置されれば、マッカーサー将軍下の占領軍は、これらの広大な地域の国民に対し、自由の教訓と民主主義の概念を映像によって送り届けることができるのであります」

本書はテレビがどのようにして生まれ普及していったのか、その歴史をたどっている。

上記は、アメリカの上院議員カール・ムントのワシントンの上院議会での演説の一部。

時の権力者たちはテレビを利用とした。

ヒトラーはテレビを使って増幅された自己像を国民の前に投影させようとした。
そしてアメリカの日本における占領政策の一環としてテレビは日本で普及していった。

やがて皇太子と美智子妃の御成婚や力道山の活躍等を経て一家に一台という時代を迎える。

普及しその図体が大きくなれば、その質が問題になる。

大宅壮一〝一億総白痴化論〟に代表される様々な批判にもさらされる。

今はネットの普及等により、その力は弱まったと見られているが、それでもその影響力は絶大である。

このテレビというメディア、今後どのような形に変わっていくのだろう。

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