医者に殺されない47の心得/近藤誠
「このぐらいからは治療したほうがいいよ」という高血圧の基準が、たいした根拠もなくどんどん下がっているんです。長い間、最高血圧の基準は160㎜Hgだったのが、2000年に140に、2008年のメタボ検診ではついに、130にまで引き下げられています。
50歳を過ぎたら「上が130」というのは一般的な数値ですから、たいてい高血圧患者にされ、降圧剤を飲んで「治療」するハメになる。
その結果、薬品業界はホクホクです。1988年には降圧剤の売り上げがおよそ2千億円だったのが、2008年には1兆円を超えて、20年間で売り上げが6倍に伸びています。血圧商法、大成功ですね。
日本人位医者の好きな民族はいないといわれる。
ちょっと風邪をひいた位でも医者にいって、注射をうってもらったり薬をもらったりする。
でも、風邪の原因はウイルスなので、基本的には休養を十分にとって体力を回復させる以外にない。
高血圧症については、順次基準が引き下げられているが、その基準に当てはめると、50歳以上の人の半分以上が患者になってしまう。
実は私自身、2年前、目眩がして病院にいったところ、血圧を下げる必要があると言われ、降圧剤を飲むように言われた。
確かに薬を飲むと血圧は下がるのだが、かえって身体がシャキッとしなくなる。
身体全体からエネルギーがなくなってしまうような変な気分になり、結局、薬を飲むのはやめた。
おそらくあのまま薬を飲み続けていたら、一生飲み続けることになっただろう。
結局、医者に行くのも行かないのも、自分で決めればそれでよいのではないだろうか。
他からとやかく言われる筋合いはないと思う。
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