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2013年7月23日 (火)

壁を突破できる社長できない社長

Photo  いくら優秀な個人でも、一人で出来ることには限界があり、またいくら優秀な個人を集めても、「組織化」がうまくいかなければ集団としての力を発揮することは出来ない。企業が組織として拡大再生産を実現するためには、この「組織力」に対する深い理解、つまりロジカルな業務分担(機能連関)を設計する力に加えて、「配置の妙」「組み合わせの妙」を実現する〝人間に対する深い洞察力〟が必要となるのである。

企業経営をしようとすれば、様々な〝壁〟に直面する。

企業の成長に〝壁〟はつきものだ。

しかも、その〝壁〟には終わりがなく、起業家の前に絶え間なく立ちはだかる。
一つの壁を乗り越えると、また違う壁が立ちはだかる。

そのたびに起業家は七転八倒しながら、その壁を乗り越えなければいけない。

つまり、企業経営とは〝壁〟を乗り越えるという行為の繰り返しと言っても過言ではない。

本書は多くの起業家に、どのようにして〝壁〟を乗り越えたかをインタビューする形で記されている。

中でも個人的に一番印象に残ったのが〝組織化の壁〟についてである。

仕事柄、多くの中小企業経営者と接するのだが、中小企業がある規模に達すると、壁に直面する。

人数で言えば、30名を超えたあたりからである。

それまで創業者の個人的な力で成長してきた企業が、個人の力で経営することの限界に直面する。

このとき、この壁を乗り越えることのできる経営者の共通項を一つあげるとしたら、それは〝組織化〟であろう。

社長の権限を委譲し、役割分担を明確にする。

社長が頑張らなくても回っていく仕組みを作り上げる。

今まで社長個人が個々の社員と向き合っていたものを、組織としてまとめていくために、社長と現場社員の間に中間管理職を置く。

ただ、一言で中間管理職といっても、現場のベテラン社員がそのまま移行できるのかというと、そうでもない。

現場社員として優秀な人材と、管理職として優秀な人材とは、求められる能力がまったく違うからだ。

いかに社長の右腕となるような優秀な管理職を育てることができるか。

これが中小企業から次のステップに移行できるかどうかのカギではないだろうか。

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