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2013年7月 4日 (木)

「教えないから人が育つ」/天下伺朗

Photo  普通は業績上げたいって思いますよね。経営者も、働いている人も……。業績を上げたい、給料をもっとたくさんもらいたい、などということは全部〝量〟を求めている……つまり目標レベルのことです。高度成長の時代なら、そう考えて取り組んだら、たしかにいい結果が手に入ったでしょう。ところが、厳しい世の中になってきたら結果だけを追い求めると、結果が手に入らないという現象が起こっていますね。

本書は、トヨタカーディーラーの中で、顧客満足度12年間連続No.1のネッツトヨタ南国の社長、横田英毅氏に元ソニー上席常務で工学博士の天外伺朗氏がインタビューする形で記されている。

横田氏の経営に対する考え方をよく表していることの一つに「目標よりも目的」というものがある。

「量よりも質」と言い換えてもよい。

質というのは「目的」と関係がある。

例えば働いている人の人間力を高める。

自己実現を目指すことによって成長していく集団を作る。

お客様満足度を高める。

これらはすべて「質」の問題。

「何のために」という「目的」につながる。

これらは、多くの企業がやっていることとは全く逆の発想である。

世の中のほとんどの企業は目標ばかりを考えている。

どうやって目標を達成し売上を伸ばすか、と量を求める。

しかし、その結果、本質的な部分を見失ってしまう。

高度成長期の場合、売上を伸ばそうと思って頑張れば、売上は伸びた。

しかし、今は逆の現象が起こっている。

つまり、売ろうとすればするほど、顧客が離れてゆき売上は減少する。

横田社長は、売上の目標達成のことは一切言わないという。

車の販売会社ではこれは異例である。

そして、ただひたすら社員の人間力を高め、顧客満足を追求する。

結果として、売上が伸びる。

考えてみたら、経営の王道といえることなのだが、これを実行するのは難しい。

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