« 大地の子(三)/山崎豊子 | トップページ | 韓国 反日感情の正体/黒田勝弘 »

2013年8月21日 (水)

大地の子(四)/山崎豊子

Image  一心は、今さらのようにあの文化大革命とは何であったのだろうかと顧みた。それは毛沢東の描く理想郷を信じて多くの人民が身を投じ、犠牲になり、特に多くの知識人が罪もなく殺された苛酷な歴史の一コマであった。そこから得られた教訓は何一つない。

あの文化大革命とは何であったのだろうか?

一心の波瀾の人生を通して著者が言いたかったことの一つがこれではないかと思う。

一心自身、冤罪で寧夏回族自治区に次いで、内蒙古自治区の労働改造所へと流刑にされた。

釈放されて北京へ帰った後、日本語が役だち、中日合作の国家的プロジェクトに参加し、訪日ミッションにも加えられた。

だが、そこで機密文書漏洩の冤罪により、再び内蒙古に追いやられる。

まさに歴史の繰り返しである。

そして今の中国を見ても、何度も同じことを繰り返しているように感じる。

共産党の一党独裁は今後も続くであろうし、13億を抱えるこの巨大な国家は内側に様々な問題を抱えている。

人権、環境、高齢化、秘密主義、格差・・・等々

しかも日本にとってお隣の国であるだけに、好むと好まざるとに関わらず、影響を受けることは避けられない。

今後、この巨大な国家はどんな方向に進んでいくのだろうか?

この小説を読んだ後、ますます興味が沸いてきた。

« 大地の子(三)/山崎豊子 | トップページ | 韓国 反日感情の正体/黒田勝弘 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大地の子(四)/山崎豊子:

« 大地の子(三)/山崎豊子 | トップページ | 韓国 反日感情の正体/黒田勝弘 »