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2013年8月29日 (木)

マイケル・ポーターの競争戦略/ジョアン・マグレッタ

Photo「戦略とは競争においてトレードオフを行なうことである。戦略の本質とは、何をやらないかを選択することだ」

本書はマイケル・ポーターの競争戦略をわかりやすく書いたもの。

原書は5年くらい前に読んだことがあるが、ページ数が多く、難解で、なんだかよく分からないというのがホンネの部分だったのだが、こちらのエッセンシャル版はわかりやすく書いてある。

ポーターは、戦略の本質は何をやらないかを選択することだ、という。

人間は本来、トレードオフを行なったり捨てたりするのがとても苦手だ。

ほとんどの経営者がトレードオフを行ない、制約を受け入れることを嫌がる。

それよりは、より多くの顧客に対応し、より多くの機能を盛りこんだ方がいいと必ず考える。

経営者は「多いことはつねによいことだ」と考える傾向にある。

顧客、製品、サービスを増やせば、売上や利益もついてくるはずだ。

何でもありの戦略をとればいい。

その方が大きな成長と利益が見こめると信じずにはいられない。

企業は、あらゆる顧客の声に耳を傾け、その要望に応えようとする。

しかし、ここにボタンの掛け違いがある。

戦略の目的は、あらゆる顧客を幸せにすることではない。

戦略を立てるからには、対象とする顧客とニーズを定めなくてはならない。

それ以外の顧客やニーズについては、そう、期待に添えないという現実を受け入れなくてはならない。

この課題は特に経営資源が限られている中小企業ほど真剣に取り組む必要があるのではないだろうか。

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