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2013年8月19日 (月)

大地の子(二)/山崎豊子

Photo  一体、あの日本人たちの精神構造は、どのように成りたっているのだろうか。曾て武力を以て中国大陸を侵略し、無辜の人民まで殺戮しておきながら、国交回復では、『遺憾』という曖昧な表現で、過去の罪業を詫びたのみであった。自分はその世代の日本人たちの犯した過去の罪悪に、幼い頃から小日本鬼子と軽蔑され、絶えず、頭を垂れて生きて来たのだった。

この小説では中国人から見た日本人が描かれている。

中国人に育てられ、中国共産党の反日教育を受けてきた陸一心の側からみた日本人である。

例えば、日本の政治家が日中国交回復のとき語った『遺憾』という言葉。

反日感情で凝り固まっている中国人からみれば、「あれだけの侵略戦争を行い、虐殺をしておきながら、『遺憾』の一言で片付けるのか!」、という感情になるのは理解できる。

かなりの部分は中国の反日教育に原因があるのだが、このような感情の部分というのはなかなか理解し合えないというのが現実なのではないだろうか。

今、日中の関係がおかしくなっているが、相互に複雑な感情が行き交う中、本当の意味で理解し合うというのは困難を極める。

おそらくどこかで落とし所を探り、お互いが妥協するという形でなければ、関係修復は難しいのではないだろうか、と考えさせられた。

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