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2013年9月14日 (土)

「反日」包囲網の正体/水間政憲

Photo(アナウンサー)「われわれ日本国民は、われわれに対して犯された罪を知っている」
(声)「われわれは、罪を犯した軍国主義者たちが誰かを知っている」
 複数の声「誰だ、誰だ、誰がやったんだ」
(アナウンサー)「まあ待ってください。これから三十分の間に名前をお教えします。犯罪の事実もお教えします。事実をもとに皆さん一人ひとりが結論を出し、日本の犯罪人に対する皆さんの審判を下してください」
 (音楽)
(アナウンサー)「この番組は日本の全国民に戦争の真実と戦争に至る出来事をお伝えするものです。暗闇に光を当てる、あなたのための番組なのです」

上記抜き書きは、ラジオ放送『真相はこうだ』の冒頭部分。

『真相はこうだ』は週1回放送され、『真相箱』へと続く。

『真相はこうだ』のドラマ形式に代えて問答形式とし、真珠湾攻撃、南京事件、バタアン死の行進などに関する聴取者の質問に、連合国側資料をもとに回答していった。

著者は、この『真相はこうだ』『真相箱』が戦後の日本人の意識形成に大きな影響を及ぼしたと述べている。

戦後の大混乱で、衣食住にも事欠く一般国民にとって、ラジオ放送は唯一の娯楽であった。

『真相箱』および相前後して放送された『真相はこうだ』『質問箱』の内容は、水が乾いた砂に吸い込まれるように、一般国民の心に浸透していった。

一般国民の意識形成に一番影響力をもつのは、言うまでもなく放送である。

まして、当時はラジオ放送以外の娯楽がない時代である。

『眞相箱』は日曜日午後8時からのゴールデンタイムの放送とし、前後を物語、放送劇、音楽、演芸などで固めていた。

いかに多くの日本人がこの番組に耳を傾けていたか、想像するのは容易なことである。

著者は『眞相箱』とは、1946年当時、日本人を洗脳するために用いられたラジオ番組だと断言しているが、あながち言い過ぎではないような気がする。

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