2013年、日本型人事は崩壊する!/佐藤政人
つまり、「2013年度からは60歳になっても厚生年金が受給できなくなる」のです。これがいわゆる2013年問題です。2013年度以降は「60歳定年を機に完全リタイア」したくても、「収入がないと生活できないから夢の〝年金暮らし〟は無理だ」という人が増えてくるでしょう。
ちなみに1985年の改正で、60歳から64歳までに受給するのは厚生年金の特別支給分という位置づけになっています。特別支給という形を残すことで、65歳までの引き上げが徐々に進められているわけです。そして、2025年度からは65歳になるまで何も受給できなくなるのです。
今年から特別支給の年金の報酬比例部分の引き上げが始まった。
今年と来年は61歳からの支給、
以後、2年毎に年齢が1歳刻みで引き上げられ2025年には、65歳からでないと年金は支給されない。
問題は、仮に社員が60歳で会社を退職すると、無収入の期間ができてしまうこと。
そのため、国は改正高齢法を施行し、65歳までの雇用を義務付けた。
これはこれまで60歳定年を前提に作られていた人事制度を根本から変えなければならないということ。
日本型人事制度の特徴は、年功序列、終身雇用と言われていたが、
特に年功序列については、おそらく維持できないであろう。
ではどんな制度にすればよいのか?
今、これが多くの会社の重要課題になっている。
これは私自身の仕事でもあるので、しっかりと取り組んでゆきたい。
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