なぜ、シマウマがトップ営業マンなのか?/加納光
彼らは、生まれながらにして「営業の才能」を持った「天才型の人」ではありません。
努力と工夫で「トップの座」を手に入れた苦労人ばかりです。その全員が、口を揃えていうのは「売ろうとするほど売れない!」ということばかりでした。
さらに、彼らはこんなことまでいい出しました。
「お客様は、とにかく売りつけられる臭いに敏感です。
それは、シマウマがライオンに狙われるくらい怖いことです
セールスマンは、お客様と同じシマウマじゃなければいけません。
ライオンの臭いがする人は、絶対に断られてしまうんです。
断られるセールスマンは、ライオンの臭いがするんです。」
昔「販売は断られた時から始まる」というタイトルの本があった。
E.G.レターマンというアメリカのトップセールスマンが書いたベストセラーなのだが、
実際には、セールスは断られたら、もう、おしまいである。
実は、セールス関係の書籍には、このようなものが多い。
かつて私も、セールスの仕事に長年携わってきたので、トップセールスマンの書いた本を随分読んだことがある。
正直言って、内容は普通の人にはまねできないことである。
いわば、本人の自慢話。
「俺はこんなに凄いことをやってきた、どうだ、お前たちには真似できないだろう・・・」
と、いった感じである。
そして、世の中に定着しているトップセールスマンのイメージもそれである。
しかし、実際には、口下手で、気が弱く、押しの弱いトップセールスマンが非常に多い。
そんな彼らは、決して人前で話したりしない。
本を書くこともない。
そもそも、そんなことをするのが大嫌いな人たちなのだから。
本書はそのような普通の人がトップセールスマンになるにはどうすればよいのか、そのノウハウをまとめたものである。
世の中に出回っている常識と、実態は随分違うものである。
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