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2013年9月24日 (火)

歴史を精神分析する/岸田秀

Photo もし当時の日本を支配していたのが、軍部官僚ではなく、政治の延長として軍事力を用いる非官僚的な軍国主義者、すなわち、彼我の軍事力のバランスを冷静に検討し、作戦の合理性を重視する軍国主義者であったとすれば、日本は戦争に突入していなかったかもしれないし、突入しても傷の浅いところで早目に切りあげていたかもしれない。

日本があの悲惨な戦争に突入したのは軍部の独走による、というのが一般的な理解である。

しかし、著者は、軍部官僚と軍国主義者とは区別して考える必要がある、という。

官僚は国民のことよりも自分たちの組織を守ることを第一に考える。

ところが、その道のプロと言われる人たちは、合理的にものごとを考えるものだ。

日本があの戦争を始めたのは、軍部官僚が国民のことを見ておらず、自らの組織を守ることしか考えていなかったからだ、

もし、判断の主体が軍国主義者であれば、この戦争は勝てる戦争かそうでないかを冷徹に分析し判断するであろう。

合理的に考えるならば、あの戦争はどう考えても勝てる戦争ではなかった。

戦争のプロである軍国主義者は勝てない戦争はしない。

と、いうのである。

これは面白い見方だが、的を得ているように思える。

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