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2013年10月10日 (木)

イチローに学ぶ「天才」と言われる人間の共通点/児玉光雄

Photo フランスの心理学者、ド・シャームは、人間を二種類に分類している。「指し手」と「駒」である。「指し手人間」は、「自分の運命は自分が支配している」と考えられる。事がうまく運んでいるときはもちろんのこと、たとえ自分が逆境にあるときにも、決してへこたれない人たちのことをいう。
 いっぽう、「駒的人間」は、上司から言われたことだけをこなす人間である。上司にとっては使いやすい人間である。しかし、「駒的人間」に創造性や自主性はまったく期待できない。

「指し手人間」と「駒人間」、面白い分類である。

そしてイチローは「指し手人間」であると著者は述べている。

イチローは、いつも自分から発信していくタイプである。

決して「受け手」のままで終わらない。

「自分を殺して相手に合わすことは、ボクの性には合いません。まして、上からいろいろ言われて、納得せずにやるなんてナンセンスだと思います」

これがイチローの口癖である。

自分の意思で行動を決める。

イチローの生き方の根本にはこれがある。

そして、高校時代の中村監督、プロになってからの仰木監督と、イチローの生き方を認めてくれる指導者がいたことも見逃せない。

会社の中にも、部下を「駒」としか考えない上司がいる。

これでは部下の創造性はまったく封じ込まれてしまう。

日本人は創造性に欠けるとよく言われる。

しかし、責任の大半はリーダーにあるように感じる。

部下の創造性を封じ込めてしまうリーダーに大きな責任がある。

いまだにスポーツの世界では、体罰の問題が出てくる。

体罰とは、暴力によって、選手を「駒」のように動かす手法と言って良い。

しかし、選手や部下を「駒」としてしか扱わないリーダーのもとから、未来のイチローが生まれてくることはないであろう。

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