心の野球/桑田真澄
この「気づく」というのは準備をしっかりしていれば身につく。その準備で一番大事なのは努力。努力していない人には、誰も力を貸してくれない。でも、努力、努力、努力を重ねている人は、突然気づけたり、ポーンと突き抜けたりする。
ある日突然、うまくなる。ある日突然、成果が見える。
もうだめだ! もうつらい! と思っても、怠けたいという気持ちを抑え込む「努力」があればこそ、成長する。
これが「成長の法則」なのだ。
174センチというプロ野球選手としては小さな体で23年間現役を続け、通算173勝した桑田氏。
その彼が勧めているのは、超効率的努力である。
自分が長い間プロ野球選手として活躍できたのは努力の賜物である、と。
しかし、同時に野球界にはびこる無駄な努力は否定している。
1000本ノック、
走り込み、
打ち込み、
投げ込み、
すべて選手の体を壊すだけの迷信で意味がないと切り捨てる。
人の体は貯めこむことはできない。
それよりも小さな努力を日々コツコツと重ねること。
そうしてゆけば、ある日突然パッと目が開かれる瞬間が訪れる。
これを体験することが重要だ、と。
スポーツだけでなく、すべての分野で共通して言えることではないだろうか。
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