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2013年10月 1日 (火)

社会的ひきこもり/斎藤環

Photo ひきこもりをはじめとする思春期の問題に対しては、「周囲がどれだけ待つことができるか」が、その後の経過を大きく左右します。したがって家族の基本的な構えとしては、「本人の人格的な成熟を、ゆっくり伴走しながら待ち続ける」ことが必要となります。「焦り」は何ももたらしません。むしろ、慢性的な焦りこそが「ひきこもりシステム」を強化してしまいます。

自分の息子のひきこもりの問題は、いつも私 の心に引っかかっている。

特に留意しなければならないのは、本人は怠けているわけではない、ということ。

「周りが甘やかさず、厳しく接するべき」といったお説教や正論ではけっして解決することはできない。

戸塚ヨットスクールのようなスパルタで直るという単純なものではないのである。

その中で、一番大事なことは「待つ」ことである。

「待つ」というのは、あまりにも消極的な行為のように思える。

しかし、ひきこもりにはこれが一番有効な手法であり、むしろ、これしかないというのが私の認識である。

「待つ」ということはまた、冷静に構えるということでもある。

本人の言動や、わずかな状態の変化に一喜一憂せず、長期的展望を持ってどっしりと構えること。

ひきこもりは簡単には治らないことをまずしっかりと認識すること。

そして、ねばり強く十分に対応を続ければ、必ず改善すると信じること。

この二点が大事である。

本書に「手をかけずに目をかけよ」と書いてあったが、まさにその通りである。

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