本質をつかむ思考力/小宮一慶
本質をとらえるためには、仮説検証を繰り返して、どんどん思考を深めていくことが必要なのです。
なお、チームで議論をしながら仮説検証するときには、次の3つがキーワードになります。
「なぜ?」
「ほんとう?」
「それから?」
データを得て仮説検証するとともに、議論の中でこれらの言葉を繰り返し使うことで、問題の本質が深まっていきます。
ITの進化によって、人に求められる能力が明らかに違ってきた。
以前は、豊富な知識があることや高い計算能力が求められる能力だった。
ところが、知識においてはGoogleで何か知りたいことを入力して検索すれば、瞬時に何百万件もの結果を表示してくれる。
誰でも物知りになれる。
計算能力も、人はエクセルの計算能力には勝てないだろう。
つまり、「知識」の時代から「知恵」の時代に変わったということ。
知恵とは、知識を意味あるもの、自分や他人にとって有意なものに変える能力のこと。
その根底にあるのが「論理的思考力」や「ひらめき」といったもの。
つまり「本質をつかむ思考力」である。
これは訓練によってある程度身につけることができる。
それにしても今の学校教育、いまだに知識偏重の教育しかしていないのではないだろうか。
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