« 経営心得帖/松下幸之助 | トップページ | 経営のコツここなりと気づいた価値は百万両/松下幸之助 »

2013年10月24日 (木)

実践経営哲学/松下幸之助

Photo

 今日の社会には大小たくさんの企業がある。小は個人商店から大は何万人もの人を擁する大企業もある。またふつう、経営というと企業の経営だけがそうみなされるようだが、さらに考えれば、経営には、単にそうした企業の経営だけでなく、お互い個々人の人生経営、あるいはいろいろな団体の経営、さらには一国の国家経営というものまであるといえよう。
 そうしたあらゆる経営について、〝この経営を何のために行うか、そしてそれをいかに行なっていくのか〟という基本の考え方、すなわち経営理念というものがきわめて大切なのである。

今、ブラック企業ことが問題になっている。

中には、言いがかりに近いものもあるが、実際に〝ブラック〟な企業が多いのもまた事実である。

このような企業に共通して言えるのは、〝何のために経営するのか〟〝わが社の存在価値は何か〟という経営理念が不明確になっているということ。

また、立派な理念を掲げていても、それが社長室の額縁に飾ってあるだけで、実態は全く違うという企業も多く存在する。

松下氏が経営者として尊敬されているのも、経営理念を本気になって実践しようとしていたということであろう。

刻々に変化する社会情勢の中で、次々と起こってくるいろいろな問題に誤りなく適正に対処していく上で基本のよりどころとなるのは、その企業の経営理念である。

また、大勢の従業員を擁して、その心と力を合わせた力強い活動を生み出していく基盤となるのも、やはり経営理念である。

だから経営にあたっては、単なる利害であるとか、事業の拡張とかいったことだけを考えていたのでは、やがては行き詰まってしまう。

やはり根底に正しい経営理念がなくてはならない。

そして、その経営理念というものは、何が正しいかという、一つの人生観、社会観、世界観に深く根ざしたものでなくてはならない、とも述べている。

そういうところから生まれてくるものであってこそ、真に正しい経営理念たり得るのであろう。

« 経営心得帖/松下幸之助 | トップページ | 経営のコツここなりと気づいた価値は百万両/松下幸之助 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 実践経営哲学/松下幸之助:

« 経営心得帖/松下幸之助 | トップページ | 経営のコツここなりと気づいた価値は百万両/松下幸之助 »